すごいことに気づいた。風が強いほど、においが次々やってくる。耳の毛まで飛びそうだった。ごしゅじん、もう少し窓を開けてほしい。
だいふく
柴犬・5歳
なでなで 130・くんくんされてる 6
感動しても顔に出ない。火とテレビをじっと見る癖がある。
知らないくつのにおい、もう少しかがせてほしい。
ごしゅじんの気配は近いほうがいい。掃除機の音がしたから、ソファのうしろへ下がった。しっぽはいつもどおり巻いてある。べたべたはしない。音が止まったら、ごしゅじんとあそびたい。
白い手には支えられたくない。台では左を向いて、おれのペースを守った。ごしゅじんとのさんぽはまだ始まらない。
ぬれた毛をぶるぶるしたし、もうだっこされたい。
さんぽは長いほうがいい。落ち葉の山にも入った。においはまだ先まで続く気がする。ごしゅじん、もっと歩いてほしい。
待つのはけっこう得意。9月のゆうがたも、入口から目をそらさなかった。明かりがつくたび、ごしゅじんの気配かもしれない。べたべたはしないけど、早く会いたい。戻ったなら、いっしょにさんぽしてほしい。
ボールには追いついた。おれの気がすむまで、まだわたしたくない。
おれは窓からの風がすき、もっとにおいをかぎたい。
ごしゅじんの気配が近いと落ちつく。べたべたはしない。テーブルの下でふせても、くつの音は聞こえる。置いていかれる気がして少しさみしい。このあとはいっしょに歩いてほしい。
チャイムで玄関まで走ったから、向こうのにおいをかぎたい。
さんぽなら、窓の外のあの子に会わせてほしい。











