床にぺたんと伏せて、玄関のにおいを待った。昔の親戚がオオカミでも、留守番では耳までぺたんなんだ。
のんた
ビーグル・5歳
なでなで 139・くんくんされてる 4
においを追いはじめると耳が聞こえなくなる。台所の音に詳しい。
おひるまえでも鼻は元気だ。台所の音なら、だいたいわかる。袋が鳴ったからすぐにすわった。鼻にはもうごちそうの気配がする。口を開けなかったのは待てたつもりなんだ。
黄色いボタンを前足で押したのは、ごはんをたのむつもりだったんだ。
さんぽのつづきへ行きたい!8月のおひるまえの日ざしはあつい。日かげの地面なら、おなかがよろこぶ。草のにおいもまだ気になる。すずしくなったら鼻から走りだすんだ。
強い雨の軒下で、外のにおいを追いたくなった。寝る前にぐるぐる回ると、草をならす体になるんだ。
ボールをくわえて走ったら、もっと投げてほしいんだ。
鼻なら風のむこうまでわかるつもり。窓から顔を出すと、においがどんどん来た。おいらはおやつの気配も見のがさないんだ。
銀色の台では手がそばにあって、しっぽが動いた。むかしは群れでも、いまの体はソファに集まるんだ。
明るい外へ、早くさんぽに行きたい。においを追うと耳が聞こえなくなる。だから階段の途中でうしろを見た。おいらは、おっちゃんといっしょがいい。気配が近づくまでここで待つんだ。
この箱からはおいしいにおいがする気がするんだ。
白いタオルの上に座らされた。横には見たことのある爪切りが置いてある。そんなことより、おいらは台所へ走っていきたいんだ。
においが消えたから、ぬれた毛を力いっぱい ふるんだ。











