鼻をつきあわせた子のにおいを、もう少しかがせてほしいよ。
すず
イタリアン・グレーハウンド・3歳
なでなで 144・くんくんされてる 3
毛布にもぐるのが日課。細いので冬は服がいる。
入口が開くたび期待するから、おねえはやく出てきてほしいよ。
玄関がいつもとちがった。知らないくつのにおいに、耳がぺたんとなった。あたしは小走りで通りぬけた。おねえのひざでだっこされたいよ。
さんぽへ行きたい気もちは大きい。道を雨がたたく音には耳がぴくっとなる。前足を上げたまま、軒下から出られなかった。おねえの手なら外へ行ける気がする。まずはだっこで雨のにおいをかぎたいよ。
まだあきらめないことにした。頭も前足もソファの下へ入れた。おもちゃのにおいがする気がする。あたしはここで待てるよ。
まだねむい。頭も前足もソファのはしから落ちた。あたしは起きたつもり。おねえのひざまで運ばれたいよ。
階段の途中でうしろを見たあたし、ちゃんと待てるからいっしょに来てほしいよ。
みんなはこわい音をどうしてる。ベンチのそばで走る足音がした。リードのそばなら、がんばれる気がする。でもおねえのひざにも行きたい。だっこなら強くなれるよ。
足音がするたび、どきっとする。おひるまえはテーブルの下でふせた。おねえの気配なら、ちゃんと待つ。つぎはひざまで小走りすることにしたよ。
床で丸くなったのは、気配を待つつもりだった。帰ったらすぐだっこしてほしいよ。
すごいことに気づいた、台でどきどきしたぶんだけだっこしてほしいよ。
おねえの気配が気になった。階段の途中で止まり、うしろを見た。足だけ先へ行くのは、もうしないことにした。いっしょなら下りるよ。











