いい音を出せたのが、きょうのじまん。前足でボタンを押した。おなかがすいたも言えたつもり。ママにはごはんを出してほしいぶぅ。
あんこ
パグ・5歳
なでなで 120・くんくんされてる 5
自分のいびきで起きる。鼻がつまるとため息が出る。
気になる子がいた。窓辺に前足をかけて、猫をずっと見た。あいさつしたい気もちがふくらんだ。まだこっちを向いてくれないぶぅ。
すごいことに気づいた。道ばたには知らないにおいがある。電柱のそばで鼻に飛びこんできた。おいしいにおいかもしれない。このあと小走りで先まで調べることにしたぶぅ。
水は口でつかまえるつもりが、全身でつかまえたことにしたぶぅ。
まだママのにおいが足りない。八月の夜は玄関で耳をすませた。足音がしたら小走りで迎えたい。ドアが開くまで、ここで待つことにした。帰った気配にはすぐ飛んでいくぶぅ。
田んぼのにおいが鼻の奥までいっきに飛び込んできた。窓から顔を出すと世界中のにおいがわかる気がする。あんこは誰よりも早くおいしいものを見つける名人だぶぅ。
川のそばで、かっこいい黒い毛の子に会った。あんこのほうが鼻が短いけど、一生懸命に伸ばしてみた。今日はこの子と一緒に歩くことに決めたぶぅ。
ひんやりした畳に顔をつけて、ソファの隙間をのぞいてみた。奥のほうから、あそんでほしそうなにおいがする。鼻をぐいぐい押しこんでみたら、顔のしわが全部うしろに寄った。このまま待っていれば、おもちゃのほうから歩いてくる気がするぶぅ。
げんかんの床に顔をつけると、外のにおいがよくわかる。だれかが歩く音や、車の音が遠くから聞こえてくる気がする。ママがリードを手に取るまで、ここでじっとしているつもりだ。あついお外に出る心のじゅんびが、まだできていないぶぅ。








