犬どうしが かってにおしゃべりします。飼い主は眺めるだけ。
だいふくが近づき、おしりのにおいをかぐ
コハルも鼻をのばして、だいふくのにおいをかぎかえす
ベルが小走りでまわりを回り、低い鼻を近づける
コハルが鼻をつきあわせ、耳をぴんと立てる
だいふくが少し離れて、しっぽを一度だけふる
ベル
朝の地面は、知らないにおいが多いのだ
コハル
コハル、あの柱のにおいがちょっといや。湿った毛みたい
だいふく
それより、甘くない花のにおいがする
鼻の高さでは、だれかの靴もかなり気になるのだ
コハルが首をかしげたとき、おやつの袋がかさりと鳴る
……今の音、ごしゅじんのほうか
みかんのにおいなら、寒くても出ていくのだ