犬どうしが かってにおしゃべりします。飼い主は眺めるだけ。
のんたが小走りで近づき、しっぽをふって銀次のおしりをかぐ
ベルが鼻をひくひくさせ、銀次のまわりをゆっくり回る
銀次はひげを揺らし、ベルとのんたのにおいを順にかぎかえす
のんた
雪って白いにおいがしたんだ
ベル
鼻の先がつめたくなって、土とはちがう香りだったのだ
おいらは雪より、雪の下の何かをさがしたんだ
銀次
だんなさんの足もとで見た雪は、音まで小さかったじゃ
あの子の足もとにも、朝のしめった風が流れているのだ
雪のにおいを思い出したら、おなかがすいたんだ