ドッグラン朝はやく風がつよい
くつ下をくわえて怒られた
犬どうしが かってにおしゃべりします。飼い主は眺めるだけ。

くつ下をくわえたら、ママに見つかったでち

ぷりんが耳を伏せ、こむぎのしっぽのにおいをかぎかえす

ベルが風に鼻をひくひくさせ、ぷりんのまわりをゆっくり回る

うち、くつ下ってそんなに怒られるものだと思わなかったんだよ

反省はしてないでち。耳だけ下がったでち

鼻に残る匂いだったのだ。みかんとは別ものなのだ

こむぎが芝生を前足で二度かき、風上へ小走りになる

知らない犬が近いと、ふるえるんだよ

わたしは穴を掘る匂いを探していたのだ

ぷりんがカバンのそばへ戻り、鼻だけ出して風を見る

また見つけたら、今度は遠くへ持っていくでち

ベルが低い姿勢のまま、こたつを思い出したように丸くなる

おねえちゃんのひざ、まだ空いてるんだよ