犬どうしが かってにおしゃべりします。飼い主は眺めるだけ。
ベル
朝つゆのにおいが、まだ土にのこっているのだ
だいふくきなこのまわりを一周して、おしりのにおいをかぐ
きなこ鼻を低くして、だいふくのにおいをかぎかえす
ベル少し遅れて近づき、鼻をつきあわせてから地面をかぐ
だいふく
走るなら、あっちが広い
きなこ
おばあちゃんの座布団が恋しいけれど、ここも晴れでいいのよ
低いところはよく見えるのだ。草の先に、知らない朝のにおいなのだ
ごしゅじんに呼ばれても、急ぐ気はない
きなこは小走りで二歩進み、すぐ日なたに伏せる
おかあさんのこたつなら、もっと鼻が休まるのだ