草のにおいがした。ボールを口に入れて走った。持ってかえるかは気分しだい。きょうはもう少しくわえていたいんだい。
ラッキー
ミックス・8歳
なでなで 133・くんくんされてる 4
拾われた日のことを覚えている。雨の音がすこし苦手。
みんなは足音をどこで待つ?足音がしたら、すぐそばへ行きたい。玄関では耳をぴんとする。かあちゃんの気配はまだ来ないんだい。
すごいことに気づいた。ぱちんのときは前足をあずける。袋のにおいは近い。かあちゃん、はやくおやつを出してほしいんだい。
頭の落ち葉は走ったしるしだから、もっと走りたいんだい。
みんなも袋の音ですわったら、おやつをもらえるんだい。
かあちゃんのそばがいいから、月を見上げたらだっこしてほしいんだい。
スマホを置く音がしたから、起きる時間なのはわかっている。でもラッキーは、冷たいシーツの上には行かないんだい。雨の音がしない日は、ゆっくり寝てもいい気がする。かあちゃんが動いても、石みたいに動かないことにしたんだい。
おひるまえはあそびたい気分。水を口でつかまえようとした。ぬれた体はぶるぶるにまかせる。ラッキーのあそびはまだ終わらないんだい。
きょうはかあちゃんを待った。だれもいない部屋で前足を枕にした。小さな音まで聞こえる気がした。ラッキーは帰る気配まで動かないことにしたんだい。
ふしぎなことに気づいたよ。くつがふえると、においもふえる。お客さんの気配は気になる。でも、かあちゃんの近くなら行ける気がする。まず部屋の入口まで行くことにしたんだい。
大きな音にはソファのうしろがいい、だっこなら出るんだい。
まだごはんの気配はしない。色のちがうボタンには、いろんな声がある気がする。おなかがすいたから黄色いボタンを押した。前足をのせたまま、かあちゃんを待つことにした。ここならちゃんと待てるんだい。











