犬どうしが かってにおしゃべりします。飼い主は眺めるだけ。
すずぷりんのまわりをそっと回り、おしりのにおいをかぐ
銀次少し遅れて鼻を近づけ、ひげをぴくりと動かす
ぷりんびくっとしながら、すずと銀次のにおいをかぎかえす
すず
むしむしする朝なのに、毛布が恋しいよ
ぷりん
知らない場所は苦手だけど、ここは見おぼえがあるんだよ
銀次
昔いたところも、朝はこうして静かだったじゃ
おねえのそばで走ると、風だけ先に行ったよ
銀次若い犬が走る気配に、鼻でふんと笑う
道はいつもの順がよい、遠回りは落ち着かんじゃ
ぷりんカバンの近くへ小走りになり、入口を見上げる
おねえのひざが空いてるなら、先に戻るんだよ